紙面の善し悪しを決めるのは画像である、と言えるかもしれません。PCの前でうんうんと頑張って見出しやレイアウトを考えても、 いい写真が1枚載っている紙面には敵いません。
現代の新聞は、ほとんどの紙面に画像があります。写真がなくても、イラストや表組みなどのグラフィックスがあるケースが多いです。
ただ、せっかく載せるのなら、効果的に配置した方が良いです。
画像にも「大小」の区別を
            特にニュース面的なレイアウトの場合、
            見出しだけでなく画像にも大きさの区別を付けた方が良いです。
            似たサイズの画像が何枚も並ぶと散漫な印象になります。
          
複数枚あるなら、中に寄せる
一般に写真は、見出しより目を引きつける力が強いです。
            なんとなくレイアウトしていると、写真は端に寄りがちですが、複数の写真がすべて端にあると、視線が外側に誘導されてしまいます。
            できるだけ中に寄せる工夫をした方が良いです。
          
下図左は2枚の写真がともに紙面の左端にあります。右図では組み替えて1枚を中に移動しています。
             
          「虎の子1枚」の扱い
一概には言えませんが、1枚しか写真(画像)がない場合、端に置くともったいない場合もあります。
下図左は唯一の写真が左上端にあります。右図では組み替えて中に寄せています。
             
          見出しと画像の位置関係
            「見出しは右上、写真は左上」なのが新聞レイアウトの常道です。新聞読者の目が慣れているスタイルでもあります。
            ただ、そればっかりだと良い位置に写真が配置できません。
以下、よく使われるケースです。
見出しの上下
            見出しの上に置くスタイル。非常によくあるケースです。
            左図はオーソドックスなスタイル。下図右はやや変則で、写真が〝主役〞の記事などで見られる形です。
          
          
            
          
            見出しの下に写真を置くこともあります。
            下図は、端にあった写真2枚(㊧)の、うち1枚を中央に寄せて見出しの下に置いたケースです(㊨)。
          
             
          見出しの左隣
            縦見出しにくっつけて写真を左に置く形もたまにあります。
            下図は、端にあった写真(㊧)を、中央に寄せて見出しの左にくっつけて置いたケースです(㊨)。
          
             
          見出しの右隣
            横見出しで使うことが多いスタイルです。縦見出しの場合、縦の長さが写真と同じかより小さいケースに限られます。
            下図は左が横見出し、右が縦見出しの右側にくっつけて写真を配置した例。
          
          
            
          背負い投げ
            あまり見ませんが、見出しの右下にくっつける形で写真を配置するスタイルもあります。背負い投げ、という言い方があります(他にもあるかもしれません)。
            いくら写真の位置を変えるといってもやりすぎな感もありますが、以下、例です。
          
          
            
          画像の配置方法は、この他にもあります。実際の新聞をよく見ると、他の例も見つかるはずです。